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ホームメンテナンス基礎編

スパークプラグの点検例(プラグキャップ編:旧車)
プラグを点検する為には、プラグレンチという工具が必要になります。
また、自分の車に使用されているプラグのサイズが分からないと、工具のサイズを選ぶ事ができません。
⇒プラグのサイズはご自身の車の年式さえわかれば量販店等で調べることができます。

作業自体はプラグレンチさえ手に入れば非常に簡単に点検できます。車載工具に入っている場合もあります)

当ページでは1990年代までの車で主に採用されていたハイテンションコード&プラグキャップ方式の点検方法をお話ししています。それ以降の車両は以下のページをご覧ください。
スパークプラグの点検例と交換方法(ダイレクトイグニション編)
≪スパークプラグ点検手順例≫
エンジンによって実際の作業内容は異なりますので、あくまでも一例として認識してください。
まずはボンネットを開け、プラグカバーを探して取り外します。
プラグカバー脱着
プラグカバー脱着
基本的に、エンジンの一番上にスパークプラグは付いています。

一般的に防水性能を高めるため、プラグカバーというカバーが付いている事がほとんどです。
カバーを見渡してカバーを外す為に必要なボルト等を外します。(落とさないように気をつけてくださいね)

上の例ではボルトは4本ですね。
プラグキャップ
プラグキャップ
プラグカバーを外したらこんな感じです。

先述したハイテンションコードが見えますね。

ハイテンションコードの先にはプラグキャップが付いているのがわかります。
※ハイテンションコードが無く、プラグキャップ一体型もあり。

このエンジンはピストンが4つなので、全ての部品が4つずつあります。

それぞれのコードの配置を覚えておきながら、プラグキャップを順番に手で引っ張って抜きましょう。
プラグキャップ脱着
プラグキャップ脱着
プラグキャップを抜いた状態です。

穴(プラグホール)の中にはお目当てのプラグがねじ込まれてます。
この穴の中に異物を落としてしまうと、プラグを取り外したと同時にピストン上部に落ちてしまう事になりますので、慎重な作業をお願いします。
スパークプラグ脱着
スパークプラグ脱着
エクステンションバーなどで最適な長さに調整したプラグレンチをプラグホールに差し込み、スパークプラグを取り外します。(写真はT型ソケットレンチプラグレンチソケットを組み合わせています)

走行後などはスパークプラグが非常に熱くなっていますのでご注意ください。

スパークプラグはエンジンによってサイズが異なりますので、しっくりこないなぁとか全然噛み合わないような場合は、無理せずレンチのサイズを確認しましょう。
スパークプラグ点検
スパークプラグ点検
スパークプラグを取り外したら、まずは電極部の摩耗状態やカーボンの堆積具合を点検します。

一番いいのは先端がきつね色です!

最近の車はガソリンを非常に少なくして燃やしていますので、白っぽい物が多いのも事実です。

先端がぼろぼろになっていないか・黒くないかを点検しましょう。

湿っていたら要注意です。
最近エンジンのかかりが悪いならこれが原因です。
熱価をさげましょう。(数字を1つ低くする・温度を上げる)⇒熱価の詳細はスパークプラグ
イリジウムや白金の場合はカーボンなどが堆積していないかを点検
イリジウムや白金の場合はカーボンなどが堆積していないかを点検
イリジウムや白金ではない普通のスパークプラグの場合は、電極の摩耗をしっかりと確認します。
以下のような状態まで電極が摩耗していれば(角が完全に丸くなっている)、迷わず交換しましょう。
電極が摩耗していると火花が圧縮空気中を通過する距離が増えてしまい、強い火花が飛ばせなくなったり失火してしまう事にもなります。
電極摩耗=交換時期
電極摩耗=交換時期
もちろんカーライフプロデューサーがご紹介する点検ですから、ただ点検するだけでは終わりません(笑)
どうせなら車の性能を向上させましょう!という事で、私が超お勧めしているコパスリをここで塗布します。
新品の時はそのまま、再利用の時はパーツクリーナ、ブレーキクリーナと呼ばれている洗浄剤で綺麗に清掃を行ない、ネジ山部に残存しているスラッジはワイヤーブラシで綺麗に除去します。これによってコパスリを塗布した時の導通面積が増えるからです。
後は組み付け前にコパスリを綺麗に塗布すれば完璧です。
※イリジウムや白金プラグの場合、電極部にワイヤーブラシが接触しないようにご注意ください。
ガスケット部も忘れずにコパスリを塗布!
ガスケット部も忘れずにコパスリを塗布!
コパスリってなんだ?という人は、その凄さを知った上でスパークプラグの点検を行なってください。
どうせ手間をかけて点検するわけですから、スパークプラグを新品に交換する以上の性能を得ましょう。
私の一押しコンテンツです。

 コパスリップ(銅グリス)で車が変わる!


コパスリの塗布が終わったら、あとは組み付けです。

組み付けはここまでご覧いただいた流れの逆手順で良いのですが、重要な点だけお伝えしておきます。

まずスパークプラグをエンジンに取り付ける際は、ネジ山が座面(最後)まで突き当たるまで指で締付けてください。
滅多に起こりませんが、ネジが斜めに入ってしまった状態で工具を使って締め込んでしまったら大変です。
なぜなら、締め込んでいる雌ネジ側はエンジン本体だからです。

もしもネジ山が潰れてしまったら…。

エンジンをかなり分解して修正する必要があります ( ̄Д ̄;)

座面まで指で締め付けられない場合は、相当ネジ山にスラッジが溜まっている可能性もあります。
その場合は伝導性確保の面でもかなりマイナスですので、キャブレタークリーナー(泡タイプ)などの強い洗浄剤でネジ山を清掃してみてください。(キャブクリを吹き付けてから最低でも数十分放置)

それでも全然スムーズに締め込めない場合は…。

すでにネジ山が破損している可能性がありますので、プロにご相談願います(汗)

かなり脅してしまいましたが、普通はこの状態になっていませんのでご安心を…。

続いてスパークプラグの締付けトルクです。

新品の場合は車種指定の規定トルク、もしくはスパークプラグメーカーが公表している規定トルクで締め付けてください。これもサイズによって車種によって異なってくる部分ですので、トラブル防止のために具体的な数値のご紹介は控えておきます。

再使用の場合も同様ですが、一般的には座面に当たってから30度締め込みます。
ただしこれも、正確にはサイズによって異なっているはずですので、必ずご確認を。

そして最後に油断してほしくないのがプラグキャップの取り付けです。

基本的に、全てのコードがたるまない様に設計されていますので、まんべんなくコードの長さが合うように取り付けましょう。
これを間違うと、エンジンがかからない・不調となります。

また、キャップには水の浸入を防ぐ役割もあります。
しっかりと奥まで押し込み、ゴムがめくれていない事を確認しましょう。また、プラグカバーがある場合はカバーを確実に取り付けましょう。

作業完了後はエンジンルームに忘れ物が無いかしっかりと確認してからエンジンを始動し、作動確認を行ないましょうね♪

しつこいようですが、コパスリは本当に試す価値ありますよ ( ̄ー+ ̄)
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