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エンジンオイルの交換方法 | ||||||
エンジンオイルの交換方法についてここではご説明いたします。 |
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「クルマの下に潜っている最中にジャッキが外れ、クルマの下敷きになった!」 なんて事になると大惨事となります。 もちろん油断をせずにちゃんとジャッキアップすれば、ジャッキが外れることはまずありえません。 外部的に力が加わらない限りは外れる事は無いです。 (ここで言う外部的というのは他車に追突されたり大地震が起きたりという事です) この可能性はゼロではありませんので、もしこのような事態になったとしても安全を確保できる 状態を作っておく必要があります。 それらを盛り込んで、エンジンオイルの交換方法を説明していく事にします。 エンジンオイルを抜き取る前に、1分程度でも良いのでエンジンを暖機しておきましょう。 エンジンオイルの粘度が下がり、抜き取り時間が短くなります。(暖機しすぎは火傷するので注意) 暖機が終了したら必ずエンジンを停止し、作業を始めます。 |
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それでは作業の開始です。 | ||||||
1.ボンネットを開け、フィラキャップを取り外します | ||||||
オイルフィラキャップを取り外しておきましょう。 | ||||||
念のためリンクを貼っておきます⇒ボンネットの開け方(新しいウインドウで開きます) フィラキャップを取り外す事で、エンジンオイルの抜けが良くなります。 |
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2.ジャッキアップ後、タイヤをクルマの下に入れる | ||||||
安全対策です。 | ||||||
クルマをジャッキアップする前に、タイヤのホイールナットを緩めておきます。 これは、クルマの車重がかかっている状態のほうがホイールナットを緩めやすいからです。 ※タイヤは左右どちらでも構いません。あくまでも安全確保が目的です。 ホイールナットを緩めたらジャッキアップしてください。 ジャッキアップ後、タイヤを取り外して写真のようにクルマの下へ入れます。 |
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3.オイルパンの下に、開封した廃油ポイを置く。 | ||||||
廃油ポイを用意! | ||||||
オイルパンはエンジンの最下部に位置しています。 ドレンボルトが付いていますので、オイルパンという部品を知らなくてもすぐに認識できます。 ⇒ドレンボルトはワッシャが挟まっているボルトなので、見ればすぐに認識できるはずです。 オイルパンへの外傷防止や空気抵抗軽減(整流)のためにアンダーカバー類が付いている場合もありますが、エンジンオイル交換の作業性向上の観点から、ドレンボルト下部が簡単に外れるように工夫されている場合が多いです。 その場合は必要に応じてアンダーカバーを取り外しましょう。 ドレンボルトを緩めるとエンジンオイルは勢い良く出てきます。 それを見越して廃油ポイを置く位置を定めましょう。 |
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4.メガネレンチ等でオイルパンに付いているドレンボルトを緩める | ||||||
工具を使用して怪我をしないように緩めましょう。 | ||||||
ドレンボルトは一度緩めれば手で簡単に回ります。 | ||||||
5.ドレンボルトを取り外す | ||||||
エンジンオイルは勢いよく出てきます! | ||||||
慣れてくればドレンボルトを下の廃油ポイに落とさずに取り外す事ができますが、失敗すれば手を無駄に汚したり加熱したエンジンオイルで火傷する可能性がありますので、自信が無い方は思い切ってドレンボルトを緩めきり、下の廃油ポイへ落としてしまいましょう。 あとで廃油ポイに落下したドレンボルトを取り出せば問題ありません。 当然ですが、ドレンボルトが外れた時点でエンジンオイルが勢い良く出てきます。 エンジンオイルの落下点が廃油ポイからずれている場合は、急いで位置をずらしましょう。 |
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6.エンジンオイルがほとんど出なくなるまで待つ | ||||||
エンジンオイルが完全に出なくなるまで待っても良いのですが、かなりしつこく出てきます。 軽くポタポタとしか出なくなればもうOKと判断しても悪い影響はありません。 |
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7.廃油ポイからドレンボルトを取り出す | ||||||
ドレンボルトを取り出しましょう! | ||||||
ドレンボルトをクルマの下で探すのが困難な場合は、オイルパンにキッチンペーバーなどをドレンボルトの代わりに詰めておき、廃油ポイをクルマの下からクルマの外へ移動させてドレンボルトを探しましょう。 | ||||||
8.ドレンボルトに新しいドレンワッシャを取り付ける | ||||||
必ず新しいドレンワッシャを使用しましょう! | ||||||
ドレンワッシャは基本的に再利用禁止です。 ドレンワッシャは、金属を押しつぶす事でエンジンオイルが漏れてくるのを防ぐ役割をしているため、一度使用したらほとんど押し潰れなくなっていますので役目を果たす事ができません。 ここはけちらずに新品に交換した方が無難です。 落下したドレンボルトにドレンワッシャが付いていない場合は、廃油ポイの中に落ちている場合がほとんどです。 それでも見当たらない場合は、オイルパンに付着していないか確認しておきましょう。 古いドレンワッシャが付着していることに気付かずにドレンボルトを取り付けてしまうと、エンジンオイル漏れの原因となってしまいますので要注意です。(ダブルワッシャ) 噂で聞いたのですが、作業量をケチる為にドレンワッシャを交換せずにオイル交換をする悪徳業者がいるみたいですね。 交換時にどれだけワッシャを探しても見当たらない場合は、そういった可能性を否定できない事になります(怒) ワンポイントアドバイスですが、規定トルクよりも強い締め付けを行われていたドレンワッシャや再利用されていたドレンワッシャはかなり押しつぶされた状態になっています。 ワッシャを外そうとしても全然ボルトから抜けない場合がありますが、ドレンワッシャは非常に柔らかい素材でできていますのでニッパーなどで端の方から少しずつ切っていく事で取り外す事ができます。 |
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9.オイルパンにドレンボルト(新しいドレンワッシャ付き)を取り付ける | ||||||
ドレンボルトを取り付けます。 | ||||||
ドレンボルトを手で締まる所(ドレンボルトの座面がオイルパンに当たるまで)締めこみます。 | ||||||
10.ドレンボルトを締め付ける | ||||||
メガネレンチなどでドレンボルトを締め付けます。 本来はトルクレンチと呼ばれる、ボルトの締め付け力を測る工具で締めるのが一番正しい締め方ですが、プライベートで所有している方はなかなかいません。 持っている方はきっとこのページを参考にして作業しないで良いほどのスキルをお持ちのはずです(笑) 従いまして、ここではトルクレンチを使用した締め付け方は説明しません。 ⇒トルクレンチの使い方 ボルトを締め付ける際、とにかく思いっきり締めていれば良いとお考えの方がいらっしゃるようですが、それは大間違いです。 サスペンションなどの強い部品通しを締め付ける場合であれば簡単に部品が壊れませんが、今回の主役であるオイルパンは非常に柔らかい(薄い)部品です。 つまり、強く締め付けすぎるとオイルパン自体が壊れてしまう事があります…。(よく聞く事象です) ドレンボルト&ワッシャは基本的にオイルを漏らさない事が一番の役目です。 ここを一番重視して締め付けましょう。 また、ドレンボルトは柔らかいドレンワッシャを挟んで締め付けるため、締め付けた感触が少々柔らかく感じます。 だからといって強く締めすぎてはいけません。 極論を言えば、「緩まなければ良い」のです。 ほどほどに締めましょうね。 ※不安な方は将来的な事も考え、トルクレンチを購入しておきましょう。アマチュアであれば一生物です。 |
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11.ドレンボルト周辺をパーツクリーナーなどで清掃する | ||||||
これは、エンジンオイルを注入後にエンジンオイル漏れが無いか確認しやすくするために行います。 交換後に漏れて付いた物なのか元々付いていた物なのかが確認できなければ困るからです。 |
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12.廃油ポイをクルマの下から取り出し、ジャッキを降ろす | ||||||
安全第一で作業をおこないましょう。 クルマの下に工具などの忘れ物がないかしっかりとチェックしましょうね。 |
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13.新しいエンジンオイルを注入口から注ぎ込む | ||||||
エンジンオイルを注ぎ込む。 | ||||||
個々のクルマに合わせたエンジンオイルの規定量を入れましょう。 規定量が分からない場合は、「取扱説明書」や「メンテナンスノート」を参考にしましょう。 写真のような「じょうご」があれば、気を使うことなく簡単にエンジンオイルを注入する事ができます。 オイールを注入する際は、特典としてご用意している使い捨てオイルジョウゴを使用し、このタイミングで同時に入れてしまえばOKですね♪ |
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14.オイルレベルゲージでエンジンオイル量を確認する | ||||||
オイルレベルをチェックします。 | ||||||
教習所でも習う事ですが、思い出せない方・自信が無い方はこちらへどうぞ。 ⇒オイルレベルゲージの見方(新しいウインドウで開きます) 基本的に、エンジンオイルの入れすぎは抜き取る事が困難です。 規定量付近になれば、面倒でもオイルレベルゲージをこまめに確認しながら徐々にエンジンオイルを注いでいきましょう。 |
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15.オイルフィラキャップを取り付ける | ||||||
オイルフィラキャップを取り付けましょう。 | ||||||
これを取り付けないとエンジンは不調になります。 さらにエンジンオイルがエンジンルーム内に激しく飛び散ります。(キャップ破損により若干経験済み…) 忘れないようにしましょうね。 また、ハンマーなどで強く叩いて締め付ける必要はありません。 オイルフィラキャップに亀裂が入り、エンジンの振動により気付かないうちに破損する事があります。 緩まないように手でギュ〜っと締めればOKです。(軽くコンコンと工具でたたく位なら大丈夫でしょう) |
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16.エンジンを始動する | ||||||
エンジンを始動する前に、もう一度エンジンルーム内に忘れ物が無いか確認しましょう。 回転部分などに工具が巻き込まれると非常に危険です。 エンジンを早くかけたい衝動を抑え、ここは冷静に確認してください。 始動しても、いきなりエンジンを高回転まで回したり走り出すことは控えましょう。 まだ作業は完了していません。 |
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17.暖機後エンジンを停止し、1分ほど待って再度オイルレベルゲージを確認する | ||||||
これはエンジンオイルがエンジン内にしっかりと行き渡り、最終的に戻ってきたエンジンオイルが規定量に達しているか確認する必要があるからです。 エンジンオイルが不足していれば補充しましょう。 |
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18.全てがOKであれば作業完了です | ||||||
以上でエンジンオイルの交換作業は終了です。 念のため、エンジンオイルが漏れていないかクルマの下側を覗いておきましょう。 不安であれば、もう一度クルマをジャッキアップして確認すると良いでしょう。 慣れてくれば10分ほどで作業が完了するようになります。 |
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NEXT⇒オイルフィルターの交換方法へ | ||||||
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さてさてエンジンオイルの交換方法の例をお話ししましたが、ここまでしっかりとお読みになって下さったという事はご自身で作業するか作業してみたいという方がほとんどでしょう。 もしくはすでに自分でやっているけど作業手順の確認のために読んでいただいた方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。 エンジンオイルはエンジン性能に大きく影響するものですから、お金があるなら少しでも高いオイルを入れたいとお考えではありませんか??? もちろんその考えは大きな間違いではないのですが、どうせなら 「安くて最高レベルの性能をもったエンジンオイル」 を入れてみませんか? ここで言う最高レベルとは粘度が高いといった次元の低い話しではありません…。 カーライフプロデューサーとして皆さんに提案しているのですから、その辺にあるような普通の物ではありません。 とにかく他とは比べ物にならないほど凄いからこそのご提案です。 どうせエンジンオイルを交換するのであれば最高のエンジンオイルを車に入れてあげてください。 まずは詳しくはこちらをご覧になり、真相をご確認ください⇒ オイール |
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←粘度別に一覧表がありますので、かなりお勧めのページです♪ | ||||||
おかげ様でカーライフサポートネットは数百ページに渡る規模になりました v(≧∇≦)v |
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関連リンク
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