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ホームメンテナンス基礎編

ワイパーブレード、ワイパーラバーの交換方法

ワイパーの交換方法についてここではご説明いたします。
ワイパーはゴムでできていますので、使用していると破れたり劣化していきますよね。
使用していなくても、酸化して固くなってしまって正常に水分をかき落とす性能が落ちて駄目になってきます。

個人的には1年に1回交換するのですが、交換方法がわからずに自分でできない人からすれば

「交換したいけどお店に行くのが面倒…」

という方が多いのではないでしょうか?

今はホームセンターでも安く手に入りますから、自分で2分程度で交換できる知識があれば本当に気軽に交換できるようになりますよね♪

今回は女性の方でも簡単に交換できるような説明を目指してみたいと思います☆ミ

ここで一つだけ断っておきたい事があります。
各メーカーによってワイパーの構造は若干違いがありますし、最近では風切り音対策や空気抵抗を考慮した様々な形状のワイパーが新たに出回っています。
従って当ページでご紹介しているワイパーの形状を元にした説明ではとても全ての種類に対応できませんので参考情報として捉えていただければと思います。


今回の説明にはワイパーの各部名称が頻繁にでてきます。
どの部分を指しているのかを把握していないと理解に苦しむと思いますので、まずは基本的な各部名称をご確認ください。
ワイパーの各部名称
ワイパーの各部名称です。
大きく分けて

・ワイパーアーム (ワイパーモーターにつながっているメイン部分)

・ワイパーブレード
 
(ワイパーラバーを保持すると共に、ガラス曲面に圧着させている部分)

・ワイパーラバー
 
(ゴムでできており、通常はこれを交換)

の3つに分かれます。

ワイパーを起こした状態ですと、ワイパーブレードはある程度の範囲内で自由に首振りできます。
画像内の赤矢印は首振り範囲を表しています。
※ワイパーアームを起こせない車もありますのでご注意を!


まず気になる「交換時期」ですが、一番のポイントはとにかく「水切れ」が悪くなっているかどうかです。
新品のワイパーラバーを付けると分かりやすいのですが、めちゃくちゃ水切れが良いのが本来のワイパーの実力です。

『ワイパー作動時、ちょっとだけ水の拭き残しがある=劣化している(交換しても良い)』

これ位シビアに判断しても良いですよ。私は拭き残しが出始めると交換しています。


この判断は結局みなさん次第なのですが、慣れとは怖いものでなかなか気づかない人が多いのも事実。

まずはワイパーラバーを触り、固くなっていたりゴムが欠けていないかを確認してみましょう。
(ワイパーアームをちょっと持ち上げれば簡単です)

ワイパーラバーを見て、こんな状態になっていたら即刻交換間違い無しですよ!
ワイパーラバーの破れ
ワイパーラバーの破れ
ワイパーラバーの直接ガラスに接触する部分が破れてしまっていますね。
こうなると水切れがとても悪いですので交換しなければいけません。
※背景が灰色なので見にくい!という突っ込みは勘弁してくださいね(汗)

通常のワイパーラバーはこんな感じですので一目瞭然です。(少しピントがズレていてごめんなさい)
通常のワイパーラバー
正常なワイパーラバー
ちょっとピンボケしてしまっていますが、上の写真との違いがお分かりになると思います。

また、ワイパーブレードも塗装がはげて錆びていたりすると見栄えが悪くて交換したくなりますよね。
ワイパーブレードも一応消耗品ですので交換したほうが良いのですが、こちらは個人の好みで良いでしょう。
ワイパーラバーだけを交換するよりも楽に交換できますので、作業性を考慮すれば非常に楽ですよ。

それでは実際の交換作業に移りましょう。

量販店やホームセンターに行くと、必ず「ワイパーコーナー」が設置されていると思います。
ワイパーコーナーの例
ワイパーコーナーの例
ご覧になったことがある光景だと思いますが、とにかく色々な種類のワイパーラバー&ワイパーブレードがずらりと並べられています。

まずはずらりと並んだワイパー達の中から自分の愛車のサイズ(長さ)を探して購入する必要があります。
もちろん量販店に「適合一覧表」が置いてありますのでそこから探します。

そのために必要な情報は

・車の名称(TOYOTA カローラなど)

コレは絶対です。次に

・年式(特殊な場合を除いて初度登録年月でもOK)
・型式


のどちらかが必要になります。
分からない場合は「車検証」に必ず記載されていますので、量販店に購入しにいく時に車検証を持参すれば間違いないでしょう。

基本的に、

・運転席側
・助手席側
・リヤガラス(後ろ)側

は全てサイズが違います。
必要となる場所を把握してから購入してくださいね。
もちろん「ワイパーラバー」「ワイパーブレード(ラバー付き)」のどちらを購入するのかも、事前の点検で把握しておきましょう。

純正のワイパーブレードではない社外品を取り付けてある場合、ワイパーラバーの形状が一覧表とは異なる場合があります。
不安な方は「ワイパーブレード」を取り外して量販店に持ち込んで探すか、思い切ってワイパーブレードごと交換してしまうかのどちらかが良いでしょう。

また、ガラコなどの撥水コーティングをしている場合は「撥水コーティング対応ラバー」への交換を強くお勧めいたします。

対応ラバーを使用する事で、もちろん撥水効果が持続しますしワイパー作動時のビビリ音(ブリブリという音)も出にくくなります。
もし撥水コーティングを行っていて「ブリブリッ!」という音が出ているのであれば、対応ラバーに交換する事で改善される可能性が高いです。


さて適合するワイパーを購入できたら次は実際に交換していきましょう。

非常に平均的なワイパー形状をした車を題材にしていますので、車種によって若干の違いや交換手順の違いがあります。
とはいっても、基本的な目的に違いはありませんので臨機応変に対応願います。


基本的にはワイパーブレードを取り外さずにワイパーラバーのみ交換するのが正しい手順と言えるのですが、初心者の方には

ワイパーブレードを取り外す⇒ワイパーラバーを交換⇒ワイパーブレード取り付け

という手順が簡単だと思いますので、先にワイパーブレードの交換をお話しします。
車種によってはワイパーブレードがワイパーアームに対して「ねじ止め」されている場合がありますので、その場合は「ワイパーラバーのみ交換」の手順で作業した方が簡単だと思いますのでご注意くださいね。


ワイパーブレードとワイパーアームの先端とは簡単な構造でつながっています。
小さなボタンのような部分を指で押した状態でワイパーブレードをスライドさせればワイパーアームから簡単に取り外す事ができます。


【ワイパーブレードを取り外す】

まずはワイパーアームとワイパーブレードとの接点を見てみましょう。
ワイパーアームとワイパーブレードの接点
ワイパーアームとワイパーブレードの接点
赤い丸の部分が先述した「小さなボタン」です。

ここを指で押しながらワイパーブレードをスライドさせると、簡単にワイパーアームから取り外す事ができます。
ワイパーブレードを取り外す
ワイパーブレードを取り外す!
ワイパーブレードをワイパーアームから切り離せたら、あとは「知恵の輪」のようにワイパーブレードを抜きます。
  
【ワイパーブレードの取り付け】

取り付けは取り外しの逆手順で良いのですが、「小さなボタン」の向きに気をつけて取り付けましょう。
逆に取り付けることも可能ですが、ストッパーが無い状態になってしまいますので走行中に脱落する可能性がありますので注意が必要です。
取り外し同様に知恵の輪のようにワイパーブレードをワイパーアームに通します。

最後に「カチッ」と音がするまでワイパーブレードを押し込む必要がありますので、突き当たるまで油断せずに押し込んでください。
最後まで押し込む!
最後まで押し込む!
最後に正しく取り付けられている事を確認するため、取り付けたワイパーブレードを手で引っ張ってみましょう。
この時に外れる気配が無ければ大丈夫です。
もし外れてしまったら、取付け方向を反対にしてしまっていますので、再度取り付け直しましょう。


ここからご説明するワイパーラバーの交換は、ワイパーブレードを取り外さずに手早く交換する手順をご紹介します。

ワイパーブレードを取り外してからワイパーラバーを交換する場合でも、ワイパーラバーの交換方法は基本的に同じです。
ワイパーブレードを取り外して手元でワイパーラバーを交換するか、ちょっと目元から離れた状態での作業になるので難易度は上がるけどワイパーラバーのみ交換するかはご自由に選択してください。

それでは行きましょう!

ワイパーラバーには「ストッパ孔」が片側に設置されています。
単純にワイパーラバーが容易に外れてしまわないために設けられているのですが、まずこのストッパ孔がある側がどちらであるか確認します。(無い場合もありますのでご注意ください)

確認できたらストッパ孔がある側を手前にし、ワイパーラバーの端を掴んで手前に引っ張ります。

すると簡単に(たまに固い)ワイパーラバーがワイパーブレードから抜けます。

※ブレードの形状によってはストッパ孔無しがあります。この場合はワイパーブレードの端がラバーを囲っている
と思いますので、端をうまく乗り上げて引き抜きます。
ワイパーラバー端のストッパ孔を確認
ストッパ孔の位置を確認します。
次にストッパ孔がある側を手前にし、ワイパーラバーの端を掴んでググッと引き抜きます。
ワイパーラバーを引き抜く
ワイパーラバーを引き抜く。
ワイパーラバーを取り外してみると、金属製の細い棒2本とワイパーラバーとに分かれていると思います。
ワイパーラバーの構成部品
ワイパーラバーの構成部品
ワイパーラバーを購入しても、平均的にこの金属の棒は付属していないことが多いです。
ですので、取り外した金属の棒を新しいワイパーラバーに組み付ける必要があるという事ですね。

その際、金属の棒には「決められた向き」があります。

まず、棒の反り具合を見てください。ほんの少しですが「弓」のような曲線になっていると思います。
金属の棒の向きに注意!
金属の棒の向きに注意
その反り具合はガラスの曲線に沿って作られている物で、もちろんガラスに合わせてセットしてあげる必要があるのです。
これを逆に取り付けてしまうと「水切れ」が悪くなってしまいますので注意です。

「いやいや真っ直ぐにしか見えないよ!」

という場合はどちらに取り付けても大丈夫でしょう。

さらにもう一つ注意があります。

それは金属の棒に「切り欠き」が付いている場合です。(上のイラスト左側)
これは間違いなく「内側(ラバー側)」になるように取り付けてください。
一種の「滑り止め」になっていますので、これは逆組禁止です。

この切り欠きがある場合は

・切り欠きを内側
・反りをガラス面に合わせる

という二つの条件を合わせる必要があるんですね。
この場合だと決まった向きにしか取り付けられないと思います。

向きが確認できたら、ワイパーラバーの溝へ金属の棒を取り付けます。
落ちやすいですので注意が必要ですね。
溝へ金属の棒を入れます
溝へ金属の棒を入れます
準備ができたらあとはワイパーブレードへ取り付けるだけです。

今はワイパーブレードがこんな状態だと思います。
ワイパーブレードの状態
ワイパーブレードの状態
当然ですが、ストッパが付いている方からは差し込めませんので向きを確認してワイパーブレードへ差し込んでいきます。
ストッパ側を手前に持てば間違う事はないでしょう。
ストッパ側
このストッパ側を手前に持てばOK
一つずつ丁寧にワイパーラバーをワイパーブレードの枠に通していきます。
一つずつ丁寧に!
一つずつ丁寧に通していきましょう。
焦りは禁物!

最後のストッパの部分は少し強く押し込む必要があります。
しっかりとストッパ孔へ入っているかを確認しましょう。
ストッパに入っている事を確認
ストッパに入っている事を確認!
取り付けが完了したら、全体の溝を確認してみてください。
ちゃんとワイパーブレードのホルダがワイパーラバーの溝に入っているかが大切です。
中途半端な入り方をしていると、またすぐにワイパーラバーが駄目になってしまいますので入念にチェックしましょうね。

修正が必要であれば、しっかりと溝に入るように爪などで押し込んであげましょう。
こうなっていたら修正を!
こうなっていたら爪などで押し込む!
ε=( ̄。 ̄;)フゥ


二回に分けて説明しても良かったのですが、全て一連の動作という事もあって一気に説明してみました。

これを参考にワイパーラバーを交換してみようという方も多数いらっしゃると思いますが、自分のワイパーを見てガッカリしないでくださいね。


「あれ?全然形状が違うんですけど!!!」


なんて事が結構な確率で起こりえます。
それくらい様々な種類が出回っていますので、私個人の力では全ての種類を網羅する事はできません…。

もしこのページだけでは分からない様な事があれば、お近くのディーラーさんなどに聞いてみてください。
きっと教えてくれると思いますよ♪
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