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オイルフィルターとは?


オイルフィルターって交換した事がありますか?

すでに10000キロ以上走行している方で交換した事が無い方がいらっしゃるなら、そろそろ交換しましょうね。

根本的な問題ですが、どうしてオイルフィルターって交換しないといけないのか?

その辺も踏まえてお話ししていきますね。



まず、オイルフィルターの役割からお話しします。

「フィルター」

という名前が付いている事からわかるように、エンジンオイルのフィルターです。

いえいえ決してバカにしてるわけではありません(汗)
まさにその通りなんですよ。


以前にお話しした「エンジンオイル」を覚えていらっしゃいますでしょうか?

そのなかに、

「エンジンオイルには清浄作用がある」

という内容がありました。

その清浄作用とは、石鹸とか洗剤のようなニュアンスとは違い、基本的には
金属粉や燃えカスを浮かべる事でエンジン内に堆積しないようにするのが役割と言えます。

この浮かせた異物を取り除いているのがまさに「オイルフィルター」です。


オイルフィルターの表側です。オイルフィルターの表側


上の写真がオイルフィルターの実物です。
とは言っても、表側から見ても何もわかりませんよね(笑)

という事でこちらをご覧下さい。


オイルフィルターの裏側です。オイルフィルターの裏側


こちらをご覧くださいと言いながらも、これではあんまり分からないですかね…。
何やらエンジンオイルが入っていきそうな穴が開いているのが分かりますでしょうか。


さて、では実際にオイルフィルターはどのようにして異物を取り除いているのでしょうか?


フィルターと言えば、「エアコンフィルター」、「空気清浄機」、「掃除機」などにも付いていますね。
この中で一番オイルフィルターに近いものは…。


…。


ほとんど一緒かな(笑)


車の中には「エアフィルター」というものもありますが、これも役割はほとんど一緒です。


結局、ゴミをろ過するという基本的な役割は変わりません。
ただ、オイルフィルターには多くの工夫がされています。

まず、ろ過能力です。

ゴミを少しでも多く確保できる事、つまりは表面積が非常に大きい工夫がされているのです。


エレメントオイルフィルターエレメントの例


見た目では非常に小さな部品ですが、イラストの様に中にはろ紙がカーテンの用に細かく折り曲げられており、
直径が10センチほどの部品なのに、中のろ紙を伸ばしてみると数メートルにもなるのです。

ちなみにこのろ紙の事を「エレメント」と呼んだりします。


せっかくカーライフサポートネットをご訪問いただきましたので、色々なページで大好評をいただいている
貴重な写真をここでも公開しておきます。
普通は分解できない構造なのですが、火花を散らしながら電動工具で削って取り出してみました(笑)

これがオイルフィルター内部です。


オイルフィルターエレメントオイルフィルターエレメント


確かに先ほどご覧いただいたイラストのように、エレメントがカーテン状に折りたたまれていますね。


また、このオイルフィルターには安全装置が付けられています。

もしオイルフィルターが詰まってしまい、エンジンオイルが通過できなくなってしまったらどうなるでしょうか?

エンジンオイルが循環しないまま、エンジンは回っている状態が続きます。


「あれ?エンジンオイルの循環が悪くなったなぁ…。」


なんて運転中に気付ける人はそういません。

この状態で走り続けると、エンジンの摩擦熱が急増してしまいます。
一番可能性が高いのは「ピストン」が「シリンダ」に焼きつく事ですね。

焼きつくとはつまり、元々は違う部品同士だったのに、金属表面が溶けてしまって
一つの部品のようになってしまう事です。

こうなったらエンジンは危篤状態…。

1000円少々の部品であるオイルフィルターが詰まってしまうだけで、エンジンが危篤。

これは非常によろしくありませんよね。

どんなに丁寧な運転をしていようとも、オイルフィルターには自己清浄能力がありませんので、
必ず「交換」しなければいけません。

つまり、交換をしなかったら「エンジン危篤状態」に一直線なわけです。


これはいくらなんでもリスクが高いですよね。


これを防ぐ為に、もしオイルフィルターが詰まったとしてもエンジンオイルが
循環できる工夫がされているのです。

まず、フィルターが詰まるという事はエンジンオイルを頑張って循環させている
オイルポンプに大きな負荷がかかります。


そうです。


どんなにオイルフィルターが詰まろうとも、エンジンが回っている限りはオイルポンプは
エンジンオイルを循環させようと頑張り続けます。

つまり、エンジンオイルはどんな状況でもオイルフィルターを押し続けているのです。
それが例え通過できなくても律儀に押し続けます。

その押す力が一定以上、つまりフィルターが詰まってしまって先に行けない状態
になった時にだけ、ある扉(弁)が開くようになっているのです。

それを「バイパスバルブ」と言います。

この扉が開く事により、エンジンオイルは循環する事ができます。

バイパスバルブ閉時
こちらのイラストは、通常のオイルの流れです。

当然バイパスバルブは閉じているのでオイルが
通過する事はできません。

オイルはエレメントを通過することできれいに
なっていく様が色の変化でわかりますね♪





バイパスバルブ開時
こちらがバイパスバルブが開いた状態ですね。

エレメントが詰まり、通過することができません。

そこでバイパスバルブを押し開くことでオイルは
循環します。

でもよ〜く考えてくださいね。




エレメントは詰まっているのです。

通過できないという事は…。

そうです。

もうゴミを取り除いていないのです。


●エンジンオイルが全く循環しない状態

●ゴミが浮遊しているエンジンオイルが循環する状態

どちらが安全かを考えた時に、後者の方が安全だからこそ「バイパスバルブ」は開きます。


あくまで応急処置!という事を忘れないでくださいね。

ゴミが混入した状態で、精密に作られているエンジン内を循環すると、思いもよらぬ故障につながります。
小さな金属粉は金属の壁に傷を付けますし、小さなゴミは細いオイル通路を塞いでしまう事があります。

「バイパスバルブが開く=故障寸前」

という事をお忘れなく!



さてこのオイルフィルターの交換時期ですが。

目安としては「エンジンオイル交換2回に1回」と言うのが通常のようです。

とは言っても目安にしかすぎません。


が。


2回に1回交換していれば、ほとんど問題にはなりません。

3回に1回となると、少しリスクがあるかな。

運転手の運転方法(平均エンジン回転数)や道路状況(粉塵の多さなど)でも変わってきますので、
地元のディーラーさんに聞いてみるのが一番正しい情報だと思います。

私は2回に1回交換しています。(しているはずです)

オイル交換は3〜5000キロに1回。
もしくは気が向いた時(笑)

要は、交換してさえいればまず問題は無い!という事です♪


オイルフィルターのバイパスバルブが開いてしまう前に交換しましょうね。

オイルフィルターをご自身で交換したいという場合は下のリンクより交換方法を参照してください。




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