カーライフサポートネット

ホームエンジン基礎編



ハイオクとレギュラーの違いとは? その1


結論から言います。


「ハイオクの方がレギュラーより高い!」


…。


当たり前ですか?


当たり前ですよね。


でもね…。


値段の話しじゃないんですよ(笑)

ハイオクはレギュラーに比べて


『オクタン価』


が高いんです。


オクタン価

さて聞きなれない言葉ですね。

オクタン価私がいつも愛用している辞書で調べてみるとこのように記載されています。


ガソリンエンジン燃料のアンチノック性を表す。
ハイオクタンガソリン(ハイオク)は96以上、ガソリン(レギュラー)は89以上
と規定してある。オクタン価を測定する標準燃料には…。



むむむ。

いきなりわからない言葉が出てきましたね。

『アンチノック性』


どうやら『ノック』『アンチ(否定形)』のようです。


「えっ?ムックをアンチ?」


いやいや(汗)

ポンキッキを否定してはいけません!

私はガチャピン派とはいえ…。ではなくて、『ノック』です!


ここで言う『ノック』とは、
『ノッキング』という現象のことです。

「ドアをノックして入る。」

と表現されるノックと同じ意味です。


ノッキングはドアではなく、エンジン内部をノックする現象です。


ノッキングをお話しする前に、
点火タイミングの重要性について少しお話しして
おきますね。


通常、エンジン内に送り込まれたガソリンと空気との混合気は、スパークプラグ
という点火部品が火花を飛ばして引火させます。

それにより、取り込んだ混合気が爆発してピストンが動きます。

スパークプラグが火花を飛ばすタイミングというのは、綿密に計算されたタイミング
で無ければいけません。
⇒点火タイミング
というのも、ピストンの上下運動(=回転)によって動力を得るわけですから、スムーズに上下運動する
タイミングで爆発させなければ円滑な回転の邪魔をする事になるわけです。

スパークプラグは通常最上部に設置されていますので、ピストンが最上部を越えた後に爆発すれば
爆発力がピストンの動きと合わさり、勢いよく加速しながら下に動きますよね。


正しい点火タイミング


でも、ピストンが上へ動いている時に爆発してしまうとどうなるでしょうか?

爆発力は真下に起こりますから、ピストンの運動と反対方向の力が加わる事になります。


プレイグニション 
プレイグニションというノッキング現象


つまり、点火タイミングが狂うとエンジンの上下運動(回転)がスムーズで無くなるのです。
最悪の場合、エンジンが故障してしまいますね。


さてこれを踏まえて。


ノッキング現象とは一体何なのでしょうか?

通常と同じようにエンジン内にガソリンと空気との混合気が送り込まれ、スパークプラグが火花を
飛ばすのですが…。

そのスパークプラグの火花とは別の火種により、混合気が爆発してしまうのです。

とは言っても、スパークプラグももちろん火花を出します。


となると…。


通常は1つの火種から混合気が爆発するのですが、ノッキングが起こると2つの火種から
爆発が起きてしまうのです。

爆発は一瞬とはいえ、爆発速度もすべて計算されています。

火種が2つあるという事は、爆発速度が単純計算で2倍のスピードとなってしまうのです。

この時、爆発の際に音波のようなものが発生し、エンジン内の壁に衝突します。
その際に「キンキン」と金属をハンマーで叩いたような音が発生するのです。

この音が
「ノッキング」と呼ばれる由来です。

この音波のような物(衝撃波)により、エンジン内に異常な熱をもたらす事にな
り、出力の減退と熱によるエンジン破損が考えられるのです。


ノッキングには2種類あり、大きく分けてスパークプラグが点火する前と後とで
分かれます。

スパークプラグ火花による点火の前に、加熱したスパークプラグなどで自然に点火される現象を

『プレイグニション』または『プリイグニション』

と言い、先ほどのピストンの上下運動を例にすれば、ピストンが上に動いている時に
点火、爆発する現象です。
(過早点火)


プレイグニション
プリイグニション例


これはノッキングの中でもかなりダメージが大きく、エンジンの焼きつき(金属溶解)
などに発展する可能性が高いです。



プレイグニションの逆である、スパークプラグの点火後に別の火種により点火される現象を

『デトネーション』

と言い、先ほどのピストンの上下運動を例にすれば、ピストンが下に動いている時に
余分に点火、爆発する現象です。


デトネーション
デトネーション例


このデトネーションは、ピストンが混合気を圧縮する度合い
(圧縮比)が高いエンジンに
起こりやすい現象です。

燃焼効率の低下、急激な爆発によって発生する衝撃波によるエンジン破損が考えられます。



2つ目の火種の発生原因は、エンジンが異常に加熱してしまっている事が原因に挙げられます。

さらにもう一つの大きな原因として、『高圧縮』が挙げられます。

前例のような外部からの熱源ではなく、もともと混合気はピストンによって圧縮される際に
非常に高温になります。

そのときに、自身の熱で着火してしまうのです。


もうわかってきましたか???


『オクタン価=アンチノック性』


つまりオクタン価が低いと、自身が高圧縮時の熱に耐えることができず、スパークプラグの
点火の前、もしくは後
(ほとんどが後)に自己着火してしまうのです。


『ハイオク限定』


というクルマは、ピストンの圧縮比が高いエンジンが搭載されている場合がほとんどです。

つまり、ハイオク限定車にレギュラーを入れてしまうと、混合気を圧縮時に自身が上昇する
温度に耐え切れず、先述したような自己着火現象が起こる可能性が高く、スムーズに回転
しなかったりエンジンに重大なダメージを与えてしまう事になるのです。


以上をまとめると、


●オクタン価が高い

●アンチノック性が高い

●ノッキングしにくい

●高圧縮時に自己着火しにくい

★高圧縮エンジンには必須



となります。

お金が無いからといってハイオク限定車にレギュラーガソリンを入れると思わぬ故障
が起こりうることがおわかりになりましたでしょうか?

「ハイオク限定車」

にはハイオクを入れましょうね♪


【ちょっと豆知識】

「ハイオクは自己着火しにくい」

と結論付けることができましたが、これで一つ気付く事があります。


それは…。


「ハイオクは燃えにくい!」


という事です。

たまに勘違いしている方がいらっしゃるのですが、

レギュラーの方がハイオクよりも「燃えやすい」

ですからね☆

※超専門的な解釈をすると実は燃えやすさに差は無いと言えるのですが、混乱しますので無視しましょう(笑)




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