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ホームエンジン基礎編



JC08モード燃費


最近頻繁に耳にするようになってきたJC08モード燃費ですが、今までの10・15モード燃費
一体何が違うんだろうと思っている方は多々いらっしゃると思います。

「いや、ちょっと待って。JC08?なんか聞いた事も見た事もない!」

という人もいらっしゃると思いますので、今の車のカタログがどのように表記されているのかを改めてご紹介しておきます。


上段の数値がJC08モードです上段の数値がJC08モードです(トヨタのプリウス)


従来までの燃費の目安になっていた10・15モード燃費(下段)に対し、JC08モード燃費(上段)
という物が併記されているのがお分かりいただけると思います。

さらに今回ご紹介するJC08モード燃費に対する理解を深めるためには、10・15モード燃費
知っている方が絶対に良いと思います。
という事で、上記リンクから事前にご覧いただく事をお勧めしておきます。


カタログに記載されていた今までの10・15モード燃費は

「カタログに書いてある燃費と実際の燃費があまりにも違う!!!」

というのが当たり前のような世界でした。

はっきり言って

「全く参考にならない数値をカタログに載せているのはおかしい!」

という世論の声に対し、省エネ法の改正に伴って実際の燃費(通称:実燃費)に出来る限り
近づけた走行テスト方法であるJC08モードという測定方法が作成されました。

とは言っても、個々の実燃費は車の全ての状態(性能や車載状況含む)や運転方法、道路状況などを
全て踏まえた結果ですので、どれだけ事前に走行パターンを想定していても人によってその数値は
大きく変化します。(当たり前ですね)

それらを踏まえても、低燃費運転を心がけている方であればJC08モードというのは
一つの目安になる
と思います。
と言うのも、10・15モードを目標とした場合は非常に難しい運転方法(非現実的)でなければ
ほとんど達成できなかったのですが、JC08モードであればそこそこの頑張りで達成できるはずです。

余談になりますが、にんじん君ツインGTオイールを導入していただいている方の中に、
10・15モード燃費を超える実燃費を達成していらっしゃる方が多々います(笑)


あっ、私は無理ですよ。


なぜなら、加速・減速・旋回の全ての領域に置いて「G」を感じていなければ運転している
気がしないので、全く低燃費に特化した運転をしていません。いやできません(爆)

「(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ...あんたがそんな事いってどうする!?」

というお声も聞こえてきそうですが、私にとって車は移動手段の前に楽しむ為の物だと
思っていますので、燃費の事を気にして走った事はありません。
いや、正しくはにんじん君ツインGTなどの商品テストの時以外ですね。
※にんじん君ツインGTテスト時には真面目に燃費テストを行い、ちゃんとカタログ値を超えていました(笑)

私が今乗っている車は約9000回転まで回るエンジンが搭載されていますが、平均すると
4000〜5000回転まで回して乗っています。(巡航もです)
高速の合流やちょっと加速したい時なんかは遠慮なく9000回転直前まで回しながら変速していきますので、
相当な燃料消費量だと思います(汗)

それでも1リットルあたり11.5km/Lは平均で出ていますので、さすが完全武装!といった所でしょうか(笑)
※にんじん君ツインGT MAX、オイール、ファルコン&ネプチューン、タフマンKのフル装備という事です。

どうでもいい余談をしてしまいましたが本題に戻ります…。


過去に10・15モードをテーマとして取り上げた中でも少しだけ触れましたが、
改めてJC08モードになってどのように変わったのかをお話ししておきます。

・測定時間を約2倍に延長
・平均速度を引き上げ
・最高速度を70km/h⇒81.6km/hに引き上げ
・完全暖気状態だけでなく、冷機状態での測定を追加(全体の25%増)


といった感じで、従来に比べてカタログ燃費が「15〜20%」ほど下がると言われていましたが、
実際に蓋を開けてみると平均で約10%ほどの燃費低下となっているようです。

ちなみにJC08モード燃費の走行パターングラフはこちらです。


JC08モード燃費の走行パターングラフJC08モード燃費の走行パターングラフ


参考までに10・15モード燃費の走行パターングラフも並べてみましょう。


10・15モード燃費10・15モード燃費の走行パターングラフです。


以前はご案内できませんでしたが、詳細な比較データが判明していますのでご紹介します。

項目 10・15モード JC08モード
平均速度 22.7km/h 24.4km/h
最高速度 約70km/h 81.6km/h
所要時間 660秒 1204秒
走行距離 4.165km 8.172km


また、10・15モードは10モード(市街地)15モード(高速)を走行後の燃料消費量から燃費を
算出していましたが、JC08モードではJC08C(冷機スタート)JC08H(暖機後スタート)の合算による
燃費算出となります。

JC08から追加された冷機スタートは、非常に燃費に悪影響となります。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、人間の体温にも適温があるように、エンジンにも適温という物があります。

エンジンというのは内燃機関ですから、燃料を爆発させる事で相当な熱を持つ事になります。
温度が上昇すると体積が増えるというのは小学校の理科?で教わっているはずですので
何となくお分かりいただけると思いますが、金属も例外ではありません。

エンジン内部に組み込まれている部品は0.01mm単位で設計されていますが、
爆発によって温度が上昇して体積が膨張すると0.01mm以上の変化が生じます。
※0.001mm単位の部位もあります。

例えばピストン周辺を考えてみると、少しでも燃焼圧力を動力へ変化させるために気密性を重視した
ギリギリの隙間(ピストンクリアランスの中を運動しています。
しかしピストン頭部は直接燃焼ガスに触れますので、大きく膨張するわけですね。
※ピストンクリアランス:ピストンとシリンダ内径との隙間の事です。

つまり

「冷えている状態でギリギリ設定にすると、熱くなった時に隙間が無くなる!」

という問題が生じてしまうのです。

エンジン内部が熱くなる事は当たり前ですので、熱くなった時に最適な隙間になるように
冷機時には隙間を広く設定
されています。


しかし考えてみてください。

隙間が広いという事は燃焼ガスが隙間から漏れやすく、パワーロスによる燃費悪化は
もちろん、排気ガスの状態もよろしくありません。


<FONT size="-1">シリンダとピストンの隙間からガス抜けする極端な例</FONT>シリンダとピストンの隙間からガス抜けする極端な例


そこで車の制御として、少しでも早く最適な温度(隙間)になるようにエンジン温度を
上昇させるための機構が設けられています。
簡単に言えば、アイドリング回転数を通常よりも高くなるように制御します。
その分の燃料消費量が増えてしまうと共に、根本的なパワーロスも生じてしまいます。
細かく考えれば、エンジンオイルなどの粘度も高い状態ですので回転抵抗も大きい状態となります。

などなど、冷機状態での走行は少しでも高い数値を出したいカタログ燃費においては天敵と言えます。

しかし実燃費との差を少しでも埋めるためには必然ですよね。

一般的な車では、エンジンが暖気状態のまま延々と走り続けるなんてありえません。
運送業者さんのように、運転手を入れ替える事で24時間稼動し続ける車でなければ絶対に
冷機状態というのは発生します。

つまり冷機状態からの測定というのは、限りなく一般的な走行パターンであると考えられるのです。
この冷機状態からの測定を盛り込んだJC08モードは、しっかりと一般的な走行パターンを想定した
走行モードという事が分かりますね。


さらにJC08モードで注目したいのは、細分化された車両重量別の評価です。

私の調べた範囲内ではどのような計算方法で算出しているのかは分かりませんでしたが、
車両オプションや装備の違いによって車重が10kg違っただけで、最終的なJC08モード燃費値が
0.2km/Lもの差が出ている車種がありました。

参考までに

仕様1⇒ 車重1080kg:19.2km/L
仕様2⇒ 車重1090kg:19.0km/L


という感じです。(国交省提供資料より)
ちなみにこの車の場合、10・15モードでは両方共に21.0km/Lです。

ここまで細かく算出されていますので、今までの10・15モード燃費と比較するとどちらが信用できますか?
って聞くまでもないですよね(笑)

現時点で販売されている新車の全て?でJC08モードと10・15モード燃費とが併記されていると思います。
今になって10・15モードの表記が必要かどうかは別にして、参考になるのは間違いなくJC08モード燃費です。

ただし実燃費でそれを達成するのは簡単ではありませんし、ハイブリッド車やそれに近いエコカーに関しては
更に難しいと思います。
20km/Lを超えた当たりから、それ以上を求めるのは非常に大きな壁があります。
ほんの少しのアクセル操作の差で、簡単に5km/Lほど変化しますので…。

楽しく最高燃費チャレンジをするのは大歓迎ですが、

「全然公表している燃費にならないじゃないか!俺の車が壊れているんじゃないか!?」

といった、

低燃費運転が下手なんです宣言を堂々としないようにしましょうね(笑)

本当に壊れていればいいですが、車に搭載されているコンピュータが算出した燃費値は意外と信用性が高いですよ…。

とは言うものの、当サイトをご覧いただいている皆様の中にそのような方はいらっしゃらないと思いますので、
私のような「G」を感じる運転をしなくても今の車なりの楽しみ方は非常に多くなっていますので、
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