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ホームメンテナンス基礎編

ジャッキアップの方法


ジャッキアップの方法について画像を交えて説明いたします。

ジャッキアップ作業には、少々危険を伴う部分がありますので慎重に行ってください。

また、車種によってジャッキアップポイントの位置や形状が違います。
さらにジャッキアップの目的によっても作業内容は変わってきます。

ここでの説明は、あくまでも一例だという事をあらかじめご了承くださいませ。


ジャッキアップをする際の条件をいくつか挙げておきます。
これを守らないと非常に危険ですので必ず守りましょう。

・平坦な場所

・ジャッキアップ中であることを周囲に認知させる(三角の反射板などを置く)

・基本的にはエンジン停止

クルマの下に潜る場合はタイヤをクルマの下に入れる



次に、一般的に使用するジャッキアップの道具をご説明します。


パンタグラフジャッキ

パンタグラフジャッキ

このジャッキは、通常クルマに車載されているジャッキです。

タイヤがパンクしてしまった時などに緊急用として用意されています。

長いボルトを回転させる事で、ジャッキ本体が伸び縮みします。
写真の左側がボルトの先端で、ここに付属のレバーを取り付けてボルトを回転させます。

見てお分かりになると思いますが、非常に不安定なジャッキです。
このパンタグラフジャッキだけでクルマの下に潜るのは大変危険ですのでやめましょう。



ガレージジャッキ

ガレージジャッキ

このジャッキは個人用ですので若干小さいですが十分に役目を果たしてくれる優れものです。

油圧式と呼ばれるもので、非常に少ない力でクルマをジャッキアップする事ができます。
右にあるレバーを上下に動かす事で、アームが上に上がっていきます。

パンタグラフジャッキに比べると非常に安定していますが、ガレージジャッキだけでジャッキアップした状態では
やはりまだ不安定です。



リジッドラック(うま)

リジッドラック(うま)

リジッドラックは、通称「うま」とも呼ばれています。

ジャッキアップしたクルマを支える為の道具で、最低2つ使用してクルマを固定します。

それでは、ガレージジャッキを使用したクルマの前部をジャッキアップする方法を説明していきます。



1.ジャッキアップポイントを探す

クルマの正面の下側を覗いてみます。

ジャッキをかける際、最も注意したい点は

「ジャッキアップ中にずれない!外れない!」

事です。

つまり、丈夫で平らな部分が最低条件となります。

クルマの車重がジャッキアップポイントにかかる事になります。
慎重に選びましょう。

ジャッキアップポイントの例

写真の点線部分はクルマのフレームの一部です。
フレームは太い鉄(機種によってはアルミもあり)ですので、十分に強度があると考えられますね。

ここは平らな部分ですので、ジャッキアップ中に外れる事は無いでしょう。


2.クルマをジャッキアップする

ジャッキアップ!

クルマの前部をジャッキアップする際は、必ずサイドブレーキを引いておきましょう。
もし後部をジャッキアップするのであれば、前輪の前側に必ず輪留めをしておきます。
AT車であれば、シフトをPレンジにしておく事も忘れずに。

まずは先ほど決めたジャッキアップポイントにしっかりとジャッキのアームを当て、徐々に上げていきます。

安定している事が確認できたら、ゆっくりと目的の高さまでジャッキアップしていきます。


3.リジッドラックでクルマを支える

リジッドラックをかける場所を探す!

上記写真の点線部分あたりに、ジャッキアップポイント(横)があります。
タイヤ交換などをする際に主に使用する部分なのですが、そこにリジッドラックをかけます。
当然反対側にもジャッキアップポイントがありますので、リジッドラックを2つ用意する必要があります。

ジャッキアップポイント(横)

こんな感じです。
もちろんクルマによって若干付いている位置や形状が違います。

この真下にリジッドラックを置き、ジャッキをゆっくりと下げる事でクルマがリジッドラックに乗ります。

ジャッキによっては、MAXまでクルマをジャッキアップしても高さが足りず、リジッドラックをジャッキアップポイントの
真下に入れる事ができない場合があります。(私のジャッキもそうです…)

そのときは、他にリジッドラックをかける場所を探します。
このときに注意するべき点は、左右対称にかけれる場所である事です。
左右の高さが違うと、クルマを支持した時にクルマが水平にならず、非常に不安定な状態となります。

確実に支持できる場所を探しましょう。

4.安全対策

ジャッキアップ後、クルマの下に潜る作業を行う場合に必ずするべき事があります。

それは、

「タイヤをクルマの下に入れておく」

という物です。

タイヤをクルマの下に入れる!

クルマの下に潜っている時に、万が一クルマが落ちてしまっても体を守る対策をしておくのです。

面倒でも必ず行いましょう。


他にも、作業の邪魔にならないのであればできるだけ多くの箇所でクルマを支えるために、
ジャッキのアームがクルマに軽く触れる程度でよいので、ジャッキをかけておきます。
危険を伴う作業を行う事になりますので、少しでも多くの安全対策を施しましょう。





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参考書籍


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